モデリスト(パタンナー)や、縫製工場向けの専門誌「アパレル工業新聞」に掲載していただきました。

布を織る「織屋(おりや)」が分野の異なるプロフェッショナルとつくり上げるプロジェクト「ORIYATO」の第一弾パタンナーさんの矢野さん。

との協業を、大きく取り上げていただきました!

他にも、第二弾の染色作家の桂川さんとテアトリーノの増田さんとのコラボや、遠州産地の魅力をアピールするエントランスについても紹介されています。
よかったら読んでくださいね。

最後の写真は、取材の様子で熱心にメモを取られていました。

取り上げていただき、ありがとうございました。
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「新感覚で外部プロと協業」若い人材を業界へ
-矢野弘子氏と組みパンツ-

高密度綿織物の古橋織布(浜松市、古橋佳織理社長)は、自社や産地の存続に向けて、服やバッグなどのプロとの協業に力を入れている。

いち早く賃織から自販に切り替えていた古橋織布。ファクトリーブランド「ORIYATO(オリヤト)」の立ち上げによる外部スペシャリストとの協業は、新たなステージに向かうために不可欠な新感覚経営の好例として注目されそうだ。

協業の第一弾はモデリストの矢野弘子氏(ヤノモデリストオフィス代表)。

矢野氏とのコラボで古橋織布の生地を使ったパンツを製作している。

最初は自社工場の現場で穿くワークパンツだが、一般用にアレンジして販売を計画。
十月十九、二十日、山梨県富士吉田で開かれる「ハタオリマチフェスティバル」(通称ハタフェス)でお披露目することにしている。

古橋社長は昨年のハタフェスで矢野氏と出会い、かねてから産地を応援したいと考えていた矢野氏と意気投合。今回の協業に至った。

古橋社長は次のように話す。「矢野弘子さんにパンツ作りをお願いしたときに、作る過程を見てもらってSNSで発信しようと思いました。

モノ作りで素材にこだわって出来上がる様を見せたいと。自社だけでは発信力が弱いので、矢野さんの発信力も使わせて頂きながら協業という形でモノ作りをしたいという思いでスタートしました。

第二弾は、染色作家の桂川美帆さんとバッグデザイナーの増田美由紀さんとの三人の協業。

こちらは、商品のボディーバッグがすでに出来上がり販売している。

それぞれのプロとの協業のねらいについて古橋社長は、「あくまでも生地がメイン。製品はPRのため、知って頂くためです。生地の自販はありがたいことに営業をかけなくても引き合いを頂きます。しかし、この事業を維持するために若い人材が必要で、若い人にも知ってもらうための製品の販売です」と話す。

古橋織布は一九二八年(昭和三年)創業で、古橋佳織理社長は四代目。同社の特長はシャトル織機で織られた超高密度の平織生地。

自販の比率は九八%で内外に多くのファンを持つ。輸出比率は現在二〇%で、三〇%まで高める。

こうした状況でも、古橋社長にとっては「業界や産地の存続があってのもの」との気持ちが強い。

他産地に跨がるシャトル織機次世代ネットワークや若い人たちに遠州産地の魅力をアピールするentrance(エントランス)、遠州産地未来会議などに関わってきたのはその表れ。

モデリストの矢野氏と組んだパンツをはじめ、今回の外部プロとの協業による製品分野での取り組みは、新感覚経営による次を狙っての一手である。