ファッションテキスタイル科の1〜3年生、総勢20名が遠州さんちツアーのため、工場見学に来られました。

文化服装学院は、日本を代表する数多くのデザイナーを排出してきた100年の歴史あるファッションデザインの専門学校で、ファッションテキスタイル科は、古橋織布の営業、シュウとソウが卒業した学科でもあります。

1日でめぐる盛りだくさんの遠州ツアー

 遠州のブランド「HUISさん」
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 織布工場の「古橋織布」
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 遠州織物の窓口「遠州織物会館」
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 注染染めの「二橋染工場」
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 加工場の「鈴木晒整理」
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 産元の「鈴木織商株式会社」

という過密スケジュール。


古橋織布では、シャトル織機の織布工場と生地のショールームを見学されました。営業のシュウとソウがショールームで会社概要と素材説明を行いました。
200種ほどある古橋織布の生地の中から、特徴的なものを幾つか実際に触ってもらい、先染めと後染めの違いや、綿やウールの異素材の組み合わせによる見た目や風合いの変化なども紹介しました。


そして、テキスタイル科を卒業された後、就職先として産地を検討する方も多いはず!

産地で就職して大変だったことやよかったことなどもお話しさせていただきました。

田舎は車がないと不便な事。運転免許がなかったので、仕事終わりに夜間の教習所に通い、頑張って免許を取得したこと。

ハギレなどをもらえること。ほとんど残業がないから、帰宅後に服作りに没頭できること。

週末は、検査場の先輩に誘われてハイキングを楽しんでいること。その他、仕事の内容や、小さい会社だから営業といっても色んな仕事を任され、やりがいがあることなど、話してもらいました。


工場見学は、外山が担当しました。シャトル織機の爆音で近くにいても声が全く届かないので、拡声器を借りて、経糸の準備工程や織機の仕組みなど説明しました。

1時間という限られた時間でしたが生徒さんが真剣な眼差しで見聞きしてくれました。

今回、このツアーには、文化服装学院の大学院生の@mitsukimurata さんも一緒に参加され、とても熱心に色々と聞いて、メモや写真を撮られていました📸

時間のある学生のうちに、世界に誇る日本のいろんな産地をめぐり、その土地の素晴らしさや、産地やものづくりの特性を学び、将来的にさんちで働くことも視野に入れてもらえたら嬉しいなと思います。